
ほしのおうじさまみゅーじあむ【星の王子さまミュージアム】
フランス人作家、サン=テグジュペリの『星の王子さま』は、200以上の国と地域の言葉に翻訳され、世界中での発行部数は1億4500万冊以上という大ベストセラー。聖書に次いで翻訳・出版されている作品とまで言われています。
そんな『星の王子さま』の世界を表現したのが、「星の王子さまミュージアム」。1999年に、サン=テグジュペリの生誕100年を祝した世界的記念事業の一環としてオープンしました。
入口の広場には、ふるさとの星である「小惑星B612」に立つ王子さまの彫刻があり、そこから『星の王子さま』の世界が始まります。
エントランスから小径を抜けて開けた場所が「ローズガーデン」。「王子さまがバラのために風よけのついたてを立てる」シーンはあまりにも有名ですが、ローズガーデンの中心にはその彫刻があり、周囲をバラの花が取り囲んでいます。
オープン当初はなかなかバラの花が咲かなくて苦労したのだそう。でも、ガーデンデザイナーの吉谷桂子さんやバラの専門家の方々の手によって、現在では、6月〜7月上旬に美しいバラが満開になります。
さらに園内には「王さま通り」「ウワバミの小径」「呑み助通り」など、『星の王子さま』好きならおなじみの名前も並んでいます。さらに、マンホールに登場キャラクターの模様があったり、ベンチには王さまからの「命令」があったりしますので、園内をよく見て探してみてください。
作品だけではなく、サン==テグジュペリの生まれ育ったフランスをイメージさせる建物の中には展示ホールがあり、砂漠をイメージさせる映像ルームでは、サン=テグジュペリの生涯と『星の王子さま』の誕生秘話について、15分の映像で紹介。
フランス貴族の息子として生まれ、飛行士として、作家として活躍し、第二次世界大戦中に地中海コルシカ島から偵察飛行に飛び立ったまま行方不明になったサン=テグジュペリ。展示ホールでは、そんな彼の波乱の人生を多くの写真や手紙、愛用品、再現ルームなどで追えるようになっています。
園内の最後に到着するフランス式庭園には、彼が幼少期を過ごしたサン=モーリス・ド・レマンス城が再現され、撮影スポットとして人気です。
レストランのメニューも『星の王子さま』の世界
『星の王子さま』のフランス語の原題は“Le Petit Prince”。その名前がついたレストラン「ル・プチ・プランス」も、メニューは作品にヒントを得たものがずらり。
季節によってメニューは変わることもありますが、この冬に撮影したものを少し紹介すると「小惑星(ほし)の火山のグラタンハンバーグ」「黄色いヘビのトマトクリームパスタ」「砂漠の井戸のスパイシーカレー」などがありました。
定番の人気メニューは「ウワバミのオムライス」です。
『星の王子さま』の魅力のひとつは、サン=テグジュペリの挿絵。作品の冒頭に登場した挿絵の帽子……ではなく「ゾウをのみこんだウワバミ」がお皿の上に乗っています。実はこのレストランの中にもウワバミが隠れているので、見回してみてください。
王子さまの顔が描かれた「Le Petit Princeふわふわパンケーキ」は名前のとおりふわふわ。ミュージアムオリジナルの「気むずかしやのローズティー」などと一緒に楽しめます。
このレストランと、ミュージアムショップ「五億の鈴」は、入園料を払わなくても利用可能。フードメニューは11:30〜17:00(LO)まで通して提供されているので、ランチを逃してしまった、というとき時にもぜひ。
住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909
電話 0460-86-3700
開園時間 9:00〜18:00(最終入園17:00。展示・映像ホールは9:00〜17:30)
レストラン営業時間 11:00〜18:00(LO17:30、デザートは17:00LO)フードメニュー 11:30〜17:00 LO
休園日 無休
※2018年1月9日~12日はメンテナンスのため臨時休園
※2018年4月より毎月第2水曜日(3月と8月は除く)は休園
入園料 大人1,600円
アクセス 箱根登山鉄道「箱根湯本」駅から箱根登山バス「桃源台」行きで約30分、または箱根登山鉄道「強羅」駅から観光施設めぐりバス「湿生花園前行き」「御殿場プレミアム・アウトレット」行きで約20分。「川向・星の王子さまミュージアム」下車すぐ。箱根本箱から車で約15分
公式サイト http://www.tbs.co.jp/l-prince/









