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【箱根関所】江戸時代の関所を完全復原。隠れた絶景スポット

はこねせきしょ【箱根関所】

 

江戸時代、東海道きっての難所である箱根には、人や武器の出入りを監視する関所が置かれていました。日本四大関所のひとつとされる箱根関所です。

 

「入り鉄砲に出女」という言葉を歴史の授業でならった記憶のある人も多いのでは。江戸に滞在させられている大名の家族など女性が江戸から出ることや、大量の武器が江戸に入ることを案じて特に厳しく調べられたといわれています。

 

その役目を終えて明治のはじめに解体された箱根関所ですが、近年、江戸時代末期に行われた解体修理の詳細な報告書『相州御関所御修復出来形帳』の発見・解読されたおかげで、当時の関所の建物などの様子が明らかに。

 

そこで、1999年から3年間をかけて発掘調査の結果もふまえ、当時の建築技術まで復原して関所の復原を行い、2007年に完成・公開されました。

 

内部にはわかりやすく箱根関所が使われていた当時の資料などに基づき、役人の人形なども展示されていますが、その資料だけでは、「当時の人の身体的特徴や服の色、模様などが明らかではない」と、あえて人形は薄いグレーで作られた「シルエット展示」になっているので、自由に想像力を膨らませて見学できます。

晴れたら芦ノ湖を見渡す絶景のビューポイント

 

実はこの関所、復原された建物の中心にある広い通りを通行するだけなら見学料はかかりません。でもぜひ入館をして、行って欲しいのが「遠見番所」です。

 

復原施設の裏から石段を上がった先にあるこの場所、関所と芦ノ湖を一望する隠れた絶景スポットなのです。「昔は街道がこう横切って、狭くなる場所に関所を作っていたんだな」ということも、見下ろせば一目でわかります。

 

また、「箱根関所」から杉並木へ向かう遊歩道の先には、関所で使われていた道具や資料、当時の旅の道具などを展示する「箱根関所資料館」もあり、共通券で入館できます。

 

遊歩道の途中には、「天候しだいで、芦ノ湖の向こうに富士山を見ることができる」場所や、「快晴の日に富士を眺めるベンチ」なんてものも。写真を撮った日はあいにく富士山は見えませんでしたが、ぜひ天気の良い日に行ってみて。

(2019年10月現在の情報です)

 

住所 神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地
電話 0460-83-6635
開館時間 9:00~17:00(12月~2月は〜16:30。入館は閉館30分前まで)
休館日 無休
入館料 500円(箱根関所・資料館共通)土曜・日曜・祝日は小中学生無料
アクセス 箱根湯本駅から「箱根町港」行きバスに乗り「箱根関所跡」下車、徒歩2分
駐車場 なし(付近の民間駐車場を利用)
公式サイト www.hakonesekisyo.jp