本を通じて新しいライフスタイルを提案
未来へと⽂化を紡ぐ「本との出会い」がテーマです。
駅前にはふらっと気軽に⽴ち寄れる本屋があり、家の中には本棚がある。
それは私たちにとって、当たり前の⽇常の⾵景でした。
「本」はさまざまな情報を媒介し、時代を超えて伝える役割を担い、時に優しく、時に激しく社会
を動かします。
私たちに知識と勇気と希望を与え、⽣活に潤いを与える⾮常に重要な役割を担ってきましたが、近年は、駅前の本屋が次々と姿を消し、家の中からも本棚が姿を消し、⽇常⽣活の中で本と接する機会は急激に減少していきました。
そんな本を取り囲む環境のめまぐるしい変化に、私たちは⼤きな危機感を抱いています。
情報の⼊⼿⼿段が、光の速度で⾶び交うインターネットやSNSに変わっていくこと。
それを否定するつもりはありませんが、広く深い⼤海を漂うように「本」から情報を得ること、その機会を失うことは、「創造性の⽋如」や「⽂化の継承の断絶」を招くことにつながるのではないだろうか?
“本離れ”という単純な事象よりも、はるかに⼤きな別の“何か”に対して危機感を感じています。
そんな互いの思いに共感し合い、⽇本出版販売株式会社と株式会社⾃遊⼈にプロジェクトチームが
できたのが、2015年の夏。『箱根本箱』のプロジェクトがスタートしました。
―― 本を通じて新しいライフスタイルを提案し、未来へと⽂化を紡ぐ「本との出会いの空間」を作
ろう。
東京近郊にありながら、豊かな⾃然を有し、⽂化的な⾹り漂う箱根・強羅に誕⽣する『箱根本箱』。
駅前の本屋のように気軽に本を⼿に取れる空間、本と⽣活が密着した⼼地よい空間で、「暮らす」ように滞在しながら、「本」を読む楽しさ、本と向き合う楽しさを存分に味わう。
私たちの思いが詰まった「本箱」が、約3年の年⽉を経て、いよいよ2018年8⽉にオープンを迎えました。
蔵書数は1万2000冊。ライブラリーホテルではなく、基本的にすべての本が買えるのが特徴で、書店とホテルが融合した施設、それが「箱根本箱」です。「箱根で買うと帰りの荷物が重い」という方には、日本出版販売が開発した本の宅配システムでご自宅へ直接配達(要はアマゾンみたいなものです)。これらの注文もすべて箱根本箱で受け付けます。
本箱で置いている1万2000冊は「衣食住休遊知」の6ジャンル。写真集をはじめ、気軽に読める本を中心に揃えています。読書好きの方には物足りないかもしれませんが、そんな方はぜひご自分のお気に入りの本を持ってきてください。
ハンモックに揺られながら、テラスで風を感じながら、そして館内随所の「おこもり空間」で。本と過ごす時間をお楽しみください。
Concept:本を通じて新しいライフスタイルを提案。未来へと⽂化を紡ぐ「本との出会い」がテーマです。