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【恩賜箱根公園】芦ノ湖と富士山を望む絶景の離宮跡

 

おんしはこねこうえん【恩賜箱根公園】

箱根関所のすぐ隣、芦ノ湖にぽっこりと付きだしているのが「恩賜箱根公園」です。「塔ヶ島」と呼ばれていた場所で、園内の中央には坂や階段で少し登っていくことになります。

 

駐車場は有料ですが、入園自体は無料です。

ルートによっては、二百階段と呼ばれる昔の石垣の面影を残した急な階段や、「健脚向けコース」と看板のある湖に沿った遊歩道など、ちょっときつい道もあるのですが、それを乗り越えると現れるのが、箱根でも有数の絶景です。

中央園路は比較的ゆるやかな階段。
階段を上りきると、こんな風景が!

眼下には芦ノ湖と、それを囲む箱根外輪山を見渡せますが、晴れた日にはその山の間から顔を出す雄大な富士山の姿が! その見事さから、「かながわ景勝50選」のひとつにも選ばれているほどです。

「塔の鼻広場」「弁天の鼻展望台」という見晴らしの良い展望台もありますが、おすすめは中央広場にある「湖畔展望館」です。(余談ですが、地名で「鼻」というのは、岬よりも小さく、ちょっと水際にでっぱった土地によく付けられています)

洋館風の「湖畔展望館」。

古い洋館のような建物は無料で入場できますが、二階のバルコニーからの眺めは外せないポイントです。休憩スペースもあり、土曜・日曜・祝日には抹茶やコーヒーなどをいただける茶処「緑賜庵」(りょくしあん)も営業しています(夏休みや春休み、4〜5月、10〜11月は無休)。

実はこの公園、「恩賜」という名前が付いている通り、もともとは天皇家の離宮として整えられた場所でした。

明治19年、塔ヶ島の周囲一帯に完成した「箱根塔ヶ島離宮(後の箱根離宮)」には、庭園を囲む日本館御殿と、二階建ての西洋館御殿の2棟が建てられ、周囲には官舎なども並んでいたそうです。

その立役者のひとりが、日本の温泉を再発見し、世界に伝えた医師として知られるベルツ博士。彼が皇室の避暑、避病のために箱根に離宮の建築を勧めたそうです。そしてもうひとりの重要人物が、この離宮の建築を強く後押しした伊藤博文でした。

外国からの要人の接客にも使われたという離宮でしたが、大正12年の関東大震災で大きな被害を受け、西洋館は取り壊し、日本館も半分ほどの規模に縮小されました。さらに、昭和5年の北伊豆地震でまたもや打撃を受け、当初の1/7という規模似改修されたそうです。

戦争の影響で再建することもなく、終戦後に神奈川県に下賜され、昭和21年に「恩賜箱根公園」として一般公開が開始されました。湖畔展望館は、往時の西洋館御殿をモチーフに建てられたものです。

湖畔展望館1階では、離宮の歴史などの資料を展示。
階段の踊り場には往時をイメージしたステンドグラスが。

建物はなくなったものの、地形は往時のまま。礎石や展望台などの跡も残り、それをいかした公園として整備されていることから、国の登録記念物にもなっています。生け垣や芝生なども美しく整備され、桜やツツジ、ヒメシャラ、アジサイなどなど、四季折々の花が咲いています。国内に生育している1700種の苔のうち350種ほどがあるというのも知る人ぞ知るポイントだそう。

晴れた日にはお弁当を持ってピクニックをするのにも最高の場所です。

(2020年1月20日現在の情報です)

住所 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根171
電話 0460-83-7484
営業時間 園内は自由。湖畔展望館は9:00〜16:30
定休日 無休。湖畔展望館は年末年始休
入園料 無料
アクセス 箱根湯本駅から箱根町港行きバスで約40分「恩賜公園前」下車すぐ。箱根本箱から車で25分
駐車場 62台(普通車320円) 7:00〜21:00(入場は〜19:00)
公式サイト http://www.kanagawa-park.or.jp/onsisite/

離宮時代から変わらない部分も。
展望台として使われていた「塔の鼻広場」。